Hino・Quest
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1年
1【2022年度1年生】理数探究の進め方を学習しました
4月21日(木)7限目、福井大学の大久保貢先生に理数探究の進め方についてご講演をいただきました。令和4年4月に新設された学際フロンティア学科では、理数探究基礎という科目を学習します。そもそも理数探究とは何か、どのように課題を設定すればよいかなどわかりやすくお話ししていただきました。赤色LEDと青色LEDの実験キットを使って、白色LEDをどのようにつくるのか、青色LEDの方が赤色LEDより熱量が高いことなどをご説明いただきました。理数探究を進めるためにも、様々なことに興味をもち、問いのある生活を心掛けてください。


2【2022年度1年生】理数探究基礎講座② 問いの立て方について~リサーチクエスチョンってどうするの?
5月19日に、1年生の理数探究基礎講座②が開催されました。前回の福井大学の大久保先生に続いて、仁愛大学子ども教育学科教授西出和彦先生に、問いの立て方について教えていただきました。課題探究の肝とも言える「リサーチクエスチョンについて」です。「なぜ、ベガルタ仙台は強いのか?」(架空の模擬課題研究)という問いから、探究の流れをプレゼンしていただき、①見通しが持てる ②方法(根拠となる実験や調査)に合わせて問いを変えてもよいことを教えていただきました。次回は「仮説の立て方」について教えていただきます。


3【2022年度1年生】理数探究基礎講座③ 仮説って何? Key wordは原因と結果 因果関係に着目するべし!!
1年理数探究基礎の「基礎講座③」が開催されました。前回に引き続き仁愛大学人間生活学部子ども教育学科教授西出和彦先生に「仮説の立て方」について教えていただきました。予めみんなが考えた「ダンゴムシはなぜ壁にあたると、左右交互に曲がるのか」というかという問いに対しての83の仮説について、仮説と言えるかどうかをチームで考え分類していく中で、仮説ってどういうものかを感じました。具体例を交えながら、仮説の設定のヒント「For Question Strategy」(4QS)も教えていただきました。学んだことを、これから実践していきます。


4【2022年度1年生】理数探究基礎「文献調査について知る」講演
6月23日(木)福井県立図書館子ども読書推進室の田中智美室長をお招きし、「文献調査について知る」というテーマで講演をいただきました。まず、日本十進分類表(NDC)を活用した本の探し方を教えていただきました。今後、探究学習を進めていく場合、調査が必要になりますが、大きく3つの方法があることを教えていただきました。本で調べる、インターネットで調べる、図書館を活用する、以上3つです。それぞれの活用について具体的なお話しをいただきました。最後に、「調べるということは1冊では完結しない」「芋づる式を意識して調べていこう」という言葉をいただきました。これから探究学習が本格化していきます。確かな根拠をもった説明ができるよう本日の講演を活かしてください。



5【2022年度1年生】探究学習を集中的に行ないました
7月15日(金)、探究学習を集中的に行なうHINO集中が行なわれました。県内大学の先生方や経営者の方27名にアドバイザーとしてお越しいただきました。1年生は、SDGsに関連したテーマ毎にアドバイザーに探究計画をプレゼンし、アドバイスをいただきました。いただいたアドバイスをもとに今後の課題設定に向けて作戦会議を行ないました。また、2年生は、現在行なっている探究学習について、様々なアドバイザーにプレゼンし、今後の進め方で困っていることなどを相談し、アドバイスをいただきました。多様な視点からのアドバイスを活かして、今後、探究学習を進めていってください。





6【2022年度1年生】産官学連携①(施設訪問)として,きいぱす(美浜町エネルギー環境教育体験館)で大学生とフューチャーセッションを行いました。
新学科1年生21名が7月16日の午後に,「きいぱす」で行われたサイエンスカフェに参加しました。福井大学生18名,福井県立大学生3名,三方高校生7名,鯖江高校生3名も参加しました。
はじめに,福井大学工学部の桃井准教授から「カーボンニュ―トラルに向けた住宅の省エネ対策」というテーマで講義があり,二酸化炭素排出量は産業界では減少しているが家庭からは増加しているとの意外な?報告があり,薄型テレビの使用電力が増えたことや窓からの熱が出入りしているなどの具体例をあげて説明されました。
その後9つのグループに分かれて,違う高校や大学生との混成チームをつくり,フューチャーセッションにおいて,福井大学教育学部の淺原教授の進行で次の三つのテーマについてディスカッションを行いました。①二酸化炭素削減の行動 ②空き家の利活用 ③住宅の改修方法。生徒からは,「カーテンの利用」,「公共施設に涼みに行く」,「パーツ化して窓枠につける」,「建物散水」などの提案がされました。講師からは,①「食品カロリー表示のように二酸化炭素の排出量を可視化する」,「壊すか使うかの判断」,「新築には熱心だが改築も重要であるとの意識をもたせる」などのコメントがありました。異なる高校や世代(高校生と大学生)間の協働作業という貴重な体験をすることが出来ました。




7【2022年度1年生】産官学連携②サイエンス講座として,学校で太陽観測会(プロミネンス)を行い,太陽についてのレクチャーがありました。
新学科1年生9名が7月27日の午後に,本校のオレンジガーデンで太陽観測会を行いました。セーレンプラネット(福井市自然史博物館分館)から長谷川分館長,須藤学芸員,上山企画・交流指導員をお招きして,太陽についてのレクチャーをしていただきました。朝から曇りで昼からは雨という天候不順が予想されるなか,願いが通じて時折顔を出した太陽を観測し,サイエンス講座を実施することが出来ました。
講義では,太陽が恒星の一つであること,太陽光の成分(分光),太陽面の現象(水素α)について具体例をあげて説明されました。電磁波の波長と太陽スペクトル(異なる色)など,各国が人工衛星などのデータで太陽を様々にカラー画像処理したものによって磁場、ガス,プロミネンス等がわかりやすくなり,理解することが出来ました。
実際の太陽観測では,持参していただいた天体望遠鏡を使って,太陽黒点、プロミネンスを見つけ,太陽と映る像の違いなどの質問で盛り上がっていました。日頃から目にする機会は多い太陽ですが,今回のように科学的に捉えることは少なく,生徒たちも新しい発見が多くあったようです。
生徒は,太陽の表面温度が6000度というのはどうして分かるのか? コロナとプロミネンスの温度が違うのはなぜか? プロミネンスはどこに出来るのか? スーパーフレアが起きると生活にどのような影響が出るのか? など事前学習で疑問に思ったことを質問していました。講義や観測を通して,現象から探ることの意義を理解する貴重な体験をすることが出来ました。




8【2022年度1年生】産官学連携③(企業探究訪問)として,越前市の企業4社を訪問し,自ら設定した探究テーマの検証を行いました。
新学科1年生31名が8月2日に,2コースに分かれて越前市の企業を2社ずつ訪問しました。今回は2つの趣旨で行うもので,1つめは「働く」とはどういうことか,今秋のコース選択に役立つアドバイスをもらうキャリア教育の一環としての「企業訪問」。2つめは,総合的な探究の時間等でおこなわれていることの実践の一つと考え,事前に各自が設定した「探究テーマ」を検証するという「企業探究訪問」です。
Aコースは,株式会社オーディオテクニカフクイ様から,"always listening" を合言葉に感性豊かな製品を広く世界に提供しつづける信頼される企業について伺い,実際にワークショップとしてヘッドホンをつくらせていただきました。小野谷機工株式会社様から,常にオンリーワンに挑戦し,自動車のタイヤチェンジャー等を日本で唯一製造しライバルには出来ないこと,新しい分野に挑戦することの話を伺いました。
Bコースは,株式会社武生製麺様から「感動と喜び」を会社の共通の価値観とし”お客様とともに,社員自身も働く喜びが感じられる会社”との考えを基に日々努力し続ける話を伺い,本校卒業生の先輩社員とともにグループディスカッションを行いました。武生特殊鋼材株式会社様からは,働くことの意味や幅広い分野に独自の製造販売を展開する日本でも特異な独創的メーカーを自負されていることについて伺いました。
すべての企業内で実際に働く姿を見せていただき,働くことの意味や目標を持つ大切さを具体的に理解できるという貴重な体験をすることが出来ました。






9【2022年度1年生】産官学連携④サイエンス講座として,福井工業大学から教授を招いて,生物系・化学系の2講座で実験を行いました。
新学科1年生14名が8月3日の午前に,本校で福井工業大学環境情報学部環境食品応用化学科から4人の教授と大学生6名による生物系・化学系のサイエンス講座を実施しました。
最初,白衣が配付され実際に着てみると,にわかに科学者のように見えると生徒たちは盛り上がっていました。そして実験の心構えなどのガイダンスが行われ,2コースがそれぞれの部屋に分かれて二人で一組となり実験を行い,考察,結果発表,まとめを行いました。
生物系のαコースでは,小松節子教授,矢部希見子教授,3名の大学生により「作物のタンパク質を探ろう」のテーマで,生物から簡単にタンパク質を抽出し沈殿として見ること,液体を混合することによりゲル化する様子や電気泳動を確認しました。
化学系のβコースでは,原道寛教授,竹下達哉講師,3名の大学生により「光化学の世界 蛍光ペンから次世代太陽電池まで」のテーマで,発光現象・UV光や可視光で,液体や固体の色が自由に変えられる実験を行いました。
大学での研究を実際に自ら実験を行うという貴重な体験が出来,学術的な研究や先進的な科学について学びことで科学に対する興味・関心を高めることが出来ました。






10【2022年度1年生】学際フロンティア学科1年生初めてのフィールドワークを実施しました
10月13日(木),学際フロンティア学科1年生はフィールドワークを実施しました。探究学習の一環として行なわれるフィールドワークですが,「現場を知らずして探究はできない」ということを踏まえ,多くの方のご協力を得て実施しています。お忙しい中ご協力いただきました皆様に感謝申し上げます。越前市役所,福井県畜産試験場,福井県民生協,三国のNan’seaの皆様をはじめ,福井県立大学の先生方など多くの方々に貴重なご助言をいただきました。今回のフィールドワークを糧に,SDGsの関わる課題テーマの設定に進んでいきます。



11【2022年度1年生】「理数探究基礎」チーム探究報告会を行ないました
12月15日(木)、1年生はチーム探究報告会を実施しました。県内大学の先生方や経営者の方18名にアドバイザーとしてお越しいただきました。1年生は、SDGsに関連したテーマについて探究してきたことをプレゼンし、アドバイスをいただきました。50チームの探究テーマとしては、「地球温暖化を少しでも減らす」、「福井県民が意識的に幸福になるためにはどうしたらいいのか」、「外国人児童生徒の教育はそれぞれにあっているのか」、「LGBTQ~男女兼用スカート~」などがありました。いただいたアドバイスをもとに探究学習をさらに進め、3月には最終報告会を行ないます。多様な視点からのアドバイスを活かして、探究学習をさらに進めていってください。




12【2022年度1年生】産官学連携⑤サイエンス講座として,福井工業大学から教授と学生を招いて,生物系・化学系の2講座で実験を行いました。
新学科1年生の希望者35名が12月27日の午後に,本校で福井工業大学環境情報学部環境食品応用化学科から2人の教授と大学生8名による生物系・化学系のサイエンス講座を実施しました。
夏に行った時と同様に,白衣が配付され実際に着てみると,にわかに科学者のように見えると生徒たちは盛り上がっていました。ガイダンスの後,それぞれの部屋に分かれて実験を行い,考察,結果発表,まとめを行いました。
生物系のαコースでは,古澤 和也 教授,4名の大学生により「動物細胞の観察と培養肉製造体験」のテーマで,ニワトリのモモ肉由来の筋芽細胞と、コラーゲンゲルを組み合わせて線維状の培養肉をつくりました。近年,世界人口増加に伴い、食肉の需要が世界的に増加しているが,畜産農業は環境負荷が極めて高いためこれに代わるタンパク質製造技術に注目が集まっているとのことでした。
化学系のβコースでは,蔵田 浩之 教授,4名の大学生により「分子の世界を垣間見る ~香る小分子と世界最初の人工高分子の合成~」のテーマで,多様な分子のうち,フルーツや消炎鎮痛剤の香り・匂いの元となっている小さなサイズの分子と,私たちの日常生活に欠かせない人工高分子のうち,世界で最初に合成されたナイロン-6,6の合成を行いました。
大学での研究を実際に自ら実験を行うという貴重な体験が出来,学術的な研究や先進的な科学について学ぶことで科学に対する興味・関心を高めることが出来ました。






2年
1【2021年度1年生】 Hino集中実施!!フィールドで課題を確認・実践プランを地域に提案、校内で実験する・製作する。
10月14日(木),1・2年生のHino集中授業が行われました。1年生は、フィールドワークや文献調査・クロスセッションなど探究の状況に合わせ活動を行いました。フィールドワークに出かけた1年生からは「共通の課題に話がはずんで、すっごく楽しかった」「まだまだ、自分の知識が浅いことを実感した。」,など有意義な時間となったようです。今年度のHino・Questも後半戦。12月には学年の発表会が実施されます。今年もワクワクするプランが生まれます!!



2【2021年度1年生】Hino・Quest発表 自分で深めた探究を発信!
12月15日, 1年生がHino・Questの発表を行いました。個人で考えたことや調査して分かったことなどをまとめ,発表しました。
生徒同士の活発な意見交換や講師の先生方からの激励を受けるなど,有意義な時間となりました。講師の先生からは「1年生とは思えない堂々としたいい発表でしたね。」というお言葉もいただきました。





3【2022年度2年生】 Hino・Quest科学・環境分野の2チーム×東大生2022年度自然再生事業モニタニング実習 成果発表会に参加。
6月18日(土)越前市エコビレッジ交流センターで東京大学農学部の自然再生事業モニタニング実習の成果発表会が開催され、東高校からも2年生2チームが参加のチャンスをいただきました。コウノトリをテーマに取り組んでいるチーム(北野・山内)が、自分達の思いや今後やりたいことをプレゼン。大学学部生や院生の方から「論理的に展開されていてわかりやすい」「もっとコウノトリに適している環境について学ぶことは、他地域への派生にも繋がる」とのコメントをいただきました。東大生の2チームの実習報告後の意見交換会では、地元の方の生の声に聞き入り、自然再生だけでなく人との共生について考えさせられました。今後も交流ができたらと思います。(文責:2年北野・山内・牧田・山口)




4【2022年度2年生】「Hino・Quest」チーム探究報告会を行ないました
12月16日(金)、2年生はチーム探究報告会を実施しました。県内大学の先生方や地域の皆様方など18名にアドバイザーとしてお越しいただきました。2年生は、地域活性化に関連したテーマを設定し、これまでに探究してきたことをプレゼンし、アドバイスをいただきました。60チームの探究テーマとしては、「食品ロスを減らすために自分たちにできること」、「心のバリアフリー化を進めるためには」、「県外流出者を減らそう」、「食で越前市民の心と身体を健康に!」などがありました。いただいたアドバイスをもとに探究学習をさらに進め、3月には最終報告会を行ないます。多様な視点からのアドバイスを活かして、探究学習をさらに進め、地域活性化のための実践に取り組んでください。




国際会議
“World Happiness Forum in Echizen” 2022年9月 開催!
9月10日(土)11日(日)に “World Happiness Forum in Echizen” が開催されました。今年度は対面とオンラインのハイブリッド型での開催です。国内からは静岡県立静岡城北高校国際科,福井工業高等専門学校,海外からはフィリピン・インドネシア・シンガポール・タイ・ブータン・インド・ニュージーランドの7か国から約130人が参加しました。使用言語は英語で,インターナショナルな2日間でした。
1日目は,自分たちの研究や探究をプレゼンしあい,ディスカッションしました。ジェンダー,平和,多文化共生,教育など16グループのプレゼンテーションから始まり,10分科会でそれぞれのテーマに沿った内容を討論しました。
World Happiness Forum in Echizen 2日目は,「平和」をキーワードにミャンマー,ウクライナ,カナダの方から講演をお聞きし,平和や幸福について各国の高校生と意見交換を行いました。
2日間を通して,様々な人々と交流できたことを喜ぶ姿や国外の高校生の積極性に驚いた姿,海外のユニークな発表を楽しむ姿などが見られました。
参加者のみなさん,ありがとうございました。来年も,越前市で会いましょう!!
Thank you very much. That’s all for this year’s forum. See you next year in Echizen city!!
