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お知らせ

「いのちの教育」講座① 「いのちについて考える ~ 移植医療をとおして ~」

 7月28日(金)医療系大学進学志望者を対象とした「いのちの教育」講座を開催,15名が参加し,今年度は「生」と「死」の両面から「いのち」について考えました。

 「臓器移植」出張講座では,福井県移植コーディネーター 山口多恵氏をお招きしました。事前学習で「臓器提供ご家族の手記」「心臓移植経験者のご家族の手記」「臓器移植を待機していた方のご家族の手記」を読み,自分や家族がそれぞれの立場だったらどう考えるかをレポートにまとめました。講座では,臓器提供の流れやコーディネーターの役割,日本における移植医療の厳しい現状などをお聞きした後,3グループに分かれて事前学習をもとにディスカッションを行いました。また,生体腎移植のドナーになられた方のお話を直接お聞きしました。臓器提供に至った経緯やそれぞれの家族の複雑な思いや葛藤が胸に迫り,いのちを繋ぐ難しさと健康に生きていることの大切さについて改めて考えを深めることができました。

 臓器移植に関して,私たちはどちらの立場にもなる可能性があります。そして,その時は突然訪れます。臓器を「提供する」「提供しない」,移植を「受ける」「受けない」は権利であり,どの考え方も尊重されます。元気に過ごしている今こそ家族と話し合い,自分の今の意思を伝えておくことが大切であることを学びました。みなさん,まずは家族と移植医療について話し合ってみませんか?

 

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