７月２８日（金）医療系大学進学志望者を対象とした「いのちの教育」講座を開催,１５名が参加し,今年度は「生」と「死」の両面から「いのち」について考えました。

　講師に福井愛育病院で助産師をされている友田郁恵氏をお招きしました。実際の出産場面の動画を見せていただきながら助産師の仕事について紹介していただきました。痛みに耐えながら命を懸けて出産するお母さんに寄り添い,声をかけ,より安全にお産ができるようにサポートをしたり,産まれた赤ちゃんの呼吸のサポートや健康状態の確認をするなど,新しい命との出会いに感動しつつも赤ちゃんとお母さんの安全と安心を第一に関わっていらっしゃる様子に緊迫感もあり,助産師という仕事の大変さを垣間見ることができました。

　また,胎児（赤ちゃん）の週数に応じた人形で実際の大きさや重さを体感したり,実際の胎盤を持って来てくださったので観察して触らせてもいただきました。赤ちゃんはお母さんのお腹の中で,この胎盤をとおして,お母さんから酸素と栄養をもらって成長していくという命の神秘さと尊さに感動し,自分を産んでくれた母への尊敬と感謝の思いで胸がいっぱいになりました。自分が産まれて生きていることは当たり前ではないことを忘れず,大切に生きていきたいと思いました。