1年生14名が8月5日(月),本校で福井工業大学環境学部環境食品応用化学科から先生方4名と学生さん3名にお越しいただき,化学系および生物系の実験を行ないました。
化学系の実験では,蔵田浩之教授,3名の大学生により「分子の世界を垣間見る ~香る小分子と世界最初の人工高分子の合成~」のテーマで,多様な分子のうち,フルーツや消炎鎮痛剤の香り・匂いの元となっている小さなサイズの分子と,私たちの日常生活に欠かせない人工高分子のうち,世界で最初に合成されたナイロン-6,6の合成を行いました。
生物系の実験では,古澤和也教授より「動物細胞の観察と培養肉製造体験」のテーマで,ニワトリのモモ肉由来の筋芽細胞と、コラーゲンゲルを組み合わせて線維状の培養肉をつくりました。近年,世界人口増加に伴い、食肉の需要が世界的に増加しているが,畜産農業は環境負荷が極めて高いためこれに代わるタンパク質製造技術に注目が集まっているとのことでした。
実際に自ら実験を行うという貴重な体験ができるだけでなく,大学での学術的な研究や先進的な科学について学ぶことで科学に対する興味・関心を高めることが出来ました。