次年度フューチャーサイエンス科に進む1年生26名が3月25日(火),福井工業大学で,環境学部環境食品応用化学科の先生方による生物系および化学系の実験授業を受講しました。2つのコースがそれぞれの部屋に分かれて実験や実習を行い,考察,まとめを行いました。
生物系のコース(小松節子先生)では,「作物のタンパク質を探ろう」のテーマで,我々の食生活に欠かせないダイズについて,正常なダイズとストレスを受けたダイズの葉や根からタンパク質を抽出し,電気泳動によりタンパク質を大きさで分離し,タンパク質を染色して可視化しました。この作業を通して,ストレスによって植物の体内で起きているタンパク質の量や数が変化すると同時に,ゲル化や染色の原理について学びました。
化学系のコース(竹下達哉先生)では,「酸化チタン光触媒を用いた有機色素の光分解実験」のテーマで,光触媒の効果を確認するために,有機色素を用いた疑似汚染水の調製と吸収スペクトル測定,続いて,光触媒を用いた疑似汚染水中における有機色素の分解を行いました。
大学で実験を行うことを通して,学術的な研究や先進的な科学について学ぶことができ,いっそう科学に対する興味や関心を高めることができました。